*Only Princess*




あたしの脳内はパニック状態。


え?え?

なんでこの人たちがてったの名前を呼ぶの?


てゆーかなんで知ってるの? 知り合い?


4人の威圧感を感じる。


あたし、暴走族に囲まれてる!


もうそれだけで……うん、逃げ出したくなる。


気づけばてったの後ろに隠れ、少しだけ睨みつけていた。




「……お前ら」


「てった、何してんの? 早く帰ろー」




白鷹の誰かが言う。


んんん? 早く帰ろー?

ますますわからん。




「今、校舎案内してもらってたんだよ」


「ふぅーん」


「もう友達できたの? 早いね」


「友達っつーか、幼なじみ」




あたしに視線が集まり、少しばかりビビる。


しかもしかも、おそらく白鷹の総長であろう人と目が合って……

うわ、体が震え上がっちゃう。



< 14 / 422 >

この作品をシェア

pagetop