*Only Princess*
あたし、不安だったんだ。
美紗と会ったら気まずくなっちゃうんだじゃないかって。
もう2度と、今までのように話せないんじゃないかって。
でもそれは違った。
変わってなかった。
なんだか、それだけで嬉しい。
校舎に入れないということで、あたしたちは中庭に向かった。
お昼ご飯、ここで食べたこともあったなぁーなんて考えながら寝転ぶ。
それに続いて美紗も寝転んだ。
「星、あんまり見えないね」
「そうだね……」
あたしたちの住んでいるところは、いわゆる大都市じゃないけど、田舎でもないから街の光に星の光が負けてしまう。
星降る空、いつか見上げてみたい。