*Only Princess*




あたし、不安だったんだ。


美紗と会ったら気まずくなっちゃうんだじゃないかって。


もう2度と、今までのように話せないんじゃないかって。


でもそれは違った。

変わってなかった。


なんだか、それだけで嬉しい。





校舎に入れないということで、あたしたちは中庭に向かった。


お昼ご飯、ここで食べたこともあったなぁーなんて考えながら寝転ぶ。


それに続いて美紗も寝転んだ。



「星、あんまり見えないね」


「そうだね……」



あたしたちの住んでいるところは、いわゆる大都市じゃないけど、田舎でもないから街の光に星の光が負けてしまう。


星降る空、いつか見上げてみたい。



< 173 / 422 >

この作品をシェア

pagetop