*Only Princess*
すると、司と朝生が。
「やっぱ僕、イルカのショーが見たいなー」
「つーことで、ペンギンの行進はお前ら2人で見てこい」
「え!」
急に何?
なんで急に意見が変わるのよ!
しかもなんか、棒読みっぽかったし。
……あ、今の耳打ち?
何か言われたの?
「じゃー俺らはイルカのショーを見に行くな〜」
「2人でごゆっくり〜」
みんなの表情はニヤニヤと、含み笑い。
そのままみんなは去っていった。
取り残されるあたしとてった。
あれは完全に。
「……はかったな、アイツら」
「……うん、そーだよね」
あたしたちを2人にしたかったんだ。
「……ま、行くか」
「そーしよっか」
結局、てったと2人で行くことにした。
みんなとも回りたかったけど、てったと2人になれたのは素直に嬉しい。
……ありがと。一応感謝しとくよ。