*Only Princess*
朱雀のみんな
.
。.
:*
.
。.
:*
.
。.
:*
12月前半、ある日のHR。
「さて、あと2週間後。もう少しで冬休みだ」
いえーい!と騒ぐ生徒たちに向かって、先生が釘を刺すようなことを言う。
「……とその前に! 期末テストがあるからな〜。言っておくが、赤点取ったやつは補講だからな」
その言葉で起こった、えぇー!という大ブーイング。
それを爽快に聞き流し、先生は教室を出ていった。
先生、上げてから下げることを言わないでよ。
振り返る美紗に気づかず、ボソボソ呟く。
「テスト……補講……テスト……補講……」
「えーっと……菜生、大丈夫?」
「テスト嫌だぁああ!!」
毎回言ってる気がするけど、本当にテストは嫌だ!
しかも結果が悪いと補講なんて……いじめだ!心の暴力だ! 暴力反対!
頭を抱えたあと、あたしはゴンッと机に突っ伏した。
そんな奇行を目にしたてったが後ろから話しかけてきた。
「菜生、そんな頭悪ぃのか?」
「てったくん、悪いなんてもんじゃないよ。珍回答の連続だからね、菜生は。成績悪くてほぼ毎回補講だし、珍回答でみんなから笑われるし」
「美紗、もっとオブラートに包んで……」
割と傷つくよ。
だって自覚あるんだから。
。.
:*
.
。.
:*
.
。.
:*
12月前半、ある日のHR。
「さて、あと2週間後。もう少しで冬休みだ」
いえーい!と騒ぐ生徒たちに向かって、先生が釘を刺すようなことを言う。
「……とその前に! 期末テストがあるからな〜。言っておくが、赤点取ったやつは補講だからな」
その言葉で起こった、えぇー!という大ブーイング。
それを爽快に聞き流し、先生は教室を出ていった。
先生、上げてから下げることを言わないでよ。
振り返る美紗に気づかず、ボソボソ呟く。
「テスト……補講……テスト……補講……」
「えーっと……菜生、大丈夫?」
「テスト嫌だぁああ!!」
毎回言ってる気がするけど、本当にテストは嫌だ!
しかも結果が悪いと補講なんて……いじめだ!心の暴力だ! 暴力反対!
頭を抱えたあと、あたしはゴンッと机に突っ伏した。
そんな奇行を目にしたてったが後ろから話しかけてきた。
「菜生、そんな頭悪ぃのか?」
「てったくん、悪いなんてもんじゃないよ。珍回答の連続だからね、菜生は。成績悪くてほぼ毎回補講だし、珍回答でみんなから笑われるし」
「美紗、もっとオブラートに包んで……」
割と傷つくよ。
だって自覚あるんだから。