*Only Princess*
「だーかーらー、ここの”when”は”いつ”じゃなくて、関係代名詞なんだって!」
「か、関係代名詞?」
「そう。2つの文を繋ぐ接続詞の役割で、”what””where”もあるんだよ。それを使い分けるのは……」
厳しい口調でイライラ気味の司と、優しい口調だけどペラペラ説明をしていく琉依。
ちゃんと聞けばわかりやすいんだろうけど……
つ、ついていけない!
体が拒否反応起こしてる!
ちらっと真幸たちを見てみると……あれ、意外にもちゃんと勉強してる。
でもてったと航平も厳しそう……。
うーん、この状況はとっても嫌だ。
1つの策を思いついたあたしはイスから立ち上がった。
「えーっと、ちょっとトイレに行ってくるね」
「このタイミングでー?」
「わかった、その間自分の勉強をしていようかな」
足早に図書室を出ていく。
……スクールバッグを抱き締めて。
図書室を出てドアを閉めたとき、思わずガッツポーズ。
「よっし。脱出成功っ」
案外あっさり抜け出せちゃった!
もっと怪しまれるとか、バレるかと思ってた。
ふっふっふ、みんなもまだまだ甘いな。