*Only Princess*
それはそうと……あたし、もっとはっきりしなきゃ。
朱雀に同情してたら、いつかきっと流されちゃう。
変なおせっかいは捨てなくちゃ。
あたしは顔をバッと上げて、4人を見たあと、頭を勢いよく下げた。
「……ごめん、みんな! あたし、明日ちゃんとてったに謝る! それと、ちゃんと朱雀にも断るから、だから……!」
「うん、待ってますよ、ちゃんと」
「白鷹の姫は、菜生しかいないからね」
……思った通りの言葉を言ってくれるんだね。
そう言ってくれると思ったよ。
あたしが一緒にいたいと思うのは、白鷹だけだから。
白鷹の姫である理由は、これで十分だよね?
あたしは信じてる。
白鷹との未来を。
そのためには、あたしが頑張らなくちゃね。
白鷹の姫としての自覚を持って。
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