*Only Princess*




「へぇー。もしかして琉依たちもメイドの格好すんのかよ」


「しません」


「あはは。それも面白そうだね。やってみようかな?」



素早く断った航平くんとは反対に、ちょっと乗り気の琉依くん。


琉依くんって、そういうのに乗るタイプなんだ。


ちょっと意外。

苦笑いして断りそうなのに。


でも琉依くんのメイド服、似合うと思うな。


ちょっと見てみたいかも。……なんて。



そしてあたしたちC組の話に。



「てったたちのクラスは?」


「劇で桃太郎」


「えっ、ちょっ……桃太郎!? ぶっ……なんでそこ行った?」



真幸くん、それものすごく同感!


やっぱおかしいと思うよね?



「2人は劇に出るの?」


「……俺が桃太郎で、菜生が猿」


「え、ちょっとまじかよ!」



爆笑のみんな。


てったもそうだけど、恥ずかしさやらなんやらで顔が少し赤くなってきた。


それが収まりきれなくなって……



「もうっ! 笑うなぁー!」



爆発した。



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