*Only Princess*
取り戻したい─哲太side─
.
。.
:*
.
。.
:*
.
。.
:*
◆哲太side◆
昨日、菜生が学校を休んだ。
そのことについていくつかの疑問と心配とで、朝、白鷹の幹部たち5人が屋上に自然に集まった。
「菜生、どうしたんだろうなー? 風邪? それはねーか! バカはなんたらって言うしなー! ハハハハ」
真幸は1人でそう言い、1人で笑い出した。
俺たち、お前以外誰1人笑ってねーよ。
と言わんばかりの強い視線を感じたのか、真幸は黙りこくった。
「……それで、誰も連絡きてないんだよね? てったも?」
「ああ、電話もメールも返ってこない」
「どうかしたのかな……?」
菜生は学校を休んだことはなかった。
幼稚園も小学校も皆勤だったし、高校でもまだ休んだことはないと言っていた。
休むにしても、何かしら連絡はしてくるだろう。
それなのに一切それがない。
俺たち5人、それに美紗だって電話やメールをたくさんしているのに、誰も返事はないという。
風邪ならいいが、もし何かあったのだとしたら。
そう考えるだけで落ち着かない。
やっぱり、菜生の家に行ってみるべきか……。
。.
:*
.
。.
:*
.
。.
:*
◆哲太side◆
昨日、菜生が学校を休んだ。
そのことについていくつかの疑問と心配とで、朝、白鷹の幹部たち5人が屋上に自然に集まった。
「菜生、どうしたんだろうなー? 風邪? それはねーか! バカはなんたらって言うしなー! ハハハハ」
真幸は1人でそう言い、1人で笑い出した。
俺たち、お前以外誰1人笑ってねーよ。
と言わんばかりの強い視線を感じたのか、真幸は黙りこくった。
「……それで、誰も連絡きてないんだよね? てったも?」
「ああ、電話もメールも返ってこない」
「どうかしたのかな……?」
菜生は学校を休んだことはなかった。
幼稚園も小学校も皆勤だったし、高校でもまだ休んだことはないと言っていた。
休むにしても、何かしら連絡はしてくるだろう。
それなのに一切それがない。
俺たち5人、それに美紗だって電話やメールをたくさんしているのに、誰も返事はないという。
風邪ならいいが、もし何かあったのだとしたら。
そう考えるだけで落ち着かない。
やっぱり、菜生の家に行ってみるべきか……。