*Only Princess*
「……骨折、悪化するかもよ? 下っ端の子より役立たずかもよ? それでもいいの?」
「ああ。後悔はしねぇよ」
はっきりと答えたタカト。
じゃああたしは頷くしかできないね。
「……無茶はしないでね。お願いだから」
「わかってるって」
相手は白鷹だから、瀕死のケガを負わす……ということはないと信じたい。
あたしは無事を願うしかないね。
「それにしても、まさか白鷹のやつらが夜僕たちの下っ端を襲ってるとはねー」
「そういうことはしない族だと思っていたが」
「まあ……菜生を奪ったツケが回ってきたんだろうな」
そう、あたしも驚いた。
でもあたしのせいで荒れちゃったんだよね、みんな。