*Only Princess*




本当に嬉しかったんだ。


みんなが助けに来てくれて、蛇王のやつらを殴ってくれて。


そのこと、ちゃんと感謝しなきゃいけないよね。


暴走族は意味もなく人を殴ってるのかと思ってた。


実際、そういう人たちもいるだろうけど。


白鷹は違う。

"誰かを守るために"戦うんだ。



ふっと微笑むみんな。


その笑顔が嬉しかった。




「お前が危ない目に遭ったら、全力で守ってやるよ」


────キュン。



てったのその言葉で、胸が小さく鳴った気がした。


それと同時に心が温かくなっていく。


みんなとこうして笑い合うこと、過去の自分に言っても信じてもらえないだろうな。


もちろん白鷹の存在は知っていたけど接点なんて何一つなくて。


むしろ関わらないようにしてて。


そしたら急に幼なじみのてったが転校してきた。


大好きな幼馴染みとまた会えたことが嬉しかったけど、白鷹のメンバーの1人ということを知った。


最初はそれを認められなかったけど、いつの間にか心を許していた。


それはみんなの人柄のおかげだよね。



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