*Only Princess*
空回っちゃってたけど、気持ちはちゃんとてったに届いていた。
あたし、間違ってなかったのかな?
そう思えた。
「今度は俺が守る番だ。そう約束したからな」
うん、そうだ。約束した。
月日が流れ、だんだんとその記憶が薄れていたけど、話を聞いて思い出した。
約束通り、てったは強くなっていた。
あたしが期待していた通りに。
するとてったが琉依くんのほうを向き、何かを合図した。
お互い頷き、琉依くんはあたしの目の前にやって来る。
なに? 何かあるの?
あたしは首を傾げながら頭にはてなマークを浮かべていた。