*Only Princess*




「じゃあ、怪我した人の手当てをしたり、みんなのサポートもしてあげて」


「なんていうか……マネージャーみたいな?」


「そう」



琉依くんの提案に頷いた。



「うん。みんなのこと、ちゃんとサポートする!」


「ありがとう。じゃ、これ。受け取って」



そう言い渡されたものは。


みんながつけているのと同じ、鷹のピアスだった。


羽ばたこうと、2つの翼を広げているデザイン。



「これって……!」


「白鷹の……俺たちの仲間っていう証」



どうしよう。嬉しい。

みんなとお揃いだ。


ニヤけるし涙が滲んでくるし……

あたし今絶対に変な顔してる。


それなのにみんな、微笑んであたしを見てくれていた。



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