あの頃の私
今日は学生時代過ごした横浜でその当時の友人の結婚式があった。
明日も仕事だから2次会には出ず、駅に向かっていた時、彼の姿を見つけた。
あの頃と変わらない、だけれども確実に大人の男性になっていてますますかっこよくなっていた。
胸がしめつけられそうだった。
「元気にしてた?」
そんなことなんてみじんも感じさせないフリで声をかけた。
あの頃とは違う。
今はこんなにも自分のキモチをコントロールできるようになった。
「うん。そっちは?」
彼は私から声をかけられて特に変わった様子はない。
私ばっかり意識してるようで苦しい。
「私も元気だったよ」
「そっか」
離れていた年月が私たちを無口にさせる。
駅まであと少し。
なにか話さなきゃ。