あの頃の私


“仙台駅に着いたら電話して。迎えに行くから”

恋人からのメール。


「……ふっ、うっ」

涙がボロボロとこぼれる。

周りの人が私をヘンな顔で見ていたけれど、とまらなかった。


恋人は高校時代からの友人。
私をずっと近くで支えてくれていた。

ごめんね、今日だけは。

今日だけは泣かせてほしい。

明日からは君だけを見てるから。


海沿いの大きな観覧車が見える。

あの頃の私は彼との将来を夢見ていた。


ごめんね、あの頃の私。
さよなら、あの頃の私。


< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:7

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

人魚姫のカウントダウン

総文字数/4,266

恋愛(キケン・ダーク)16ページ

表紙を見る
彼の独り言(ロリポップ番外編)

総文字数/11,801

恋愛(純愛)28ページ

表紙を見る
I・N・G

総文字数/4,848

恋愛(学園)12ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop