シグナル
ダリルが俯いた顔を上げると、
武彦の存在に気付く。
「テリー…彼が例の少年か?」
「そう…武彦だ」
武彦の下へ行くと、
挨拶がてら自己紹介をするダリル。
「ダリルだ、よろしく!」
「武彦です!
宜しくお願いします…」
武彦から返って来た挨拶を聞き終えたダリルは、
続けざまにこう提案する。
「とにかく仲間の所に帰ろう…
あともう少しだ!」
ダリルが促すと彼の意見に賛同し、
仲間達に指示を出すテリー、
「どうやらその様だな、
じゃあそうしようか
行くぞみんな!」
テリーが仲間達に声を掛けると、
この地で合流したダリル達と共に、
仲間の下へと歩を進める。