シグナル
「ニックじゃないか?
帰ってきたのか!よかった…」
ほっと一安心し、
心の底から呟くジョン。
実はジョンとニックは幼馴染であった。
「けどクリス…
ニック達あんなにいなかったはずだけど?」
「だからよく見ろと言ったろ!
一番右を見てみろ!誰がいる?」
ジョンが覗く双眼鏡の向きを、
少しだけ右に移すと、
「ダリルじゃないか!
ダリルだけじゃない…
マックスやブラウンまで…
どうして?
彼等は別行動だったはず…」
「おそらく何処かで合流したんだろう…
それよりみんなに知らせてこい!」
「わかった!」
ジョンは急いで塔を降りると、
皆に知らせに行った。