シグナル

それでも待ち続ける岡嶋。


その後暫くすると、

後ろから何者かが声を掛けてきた。


「キミ、そこで何してんの!」

その声に振り向くと、

そには二人の警官が立っていた。


「別に坂田さんを訪ねて来ただけですけど何か?」

「実はこちらのお宅から通報がありまして、

家の前に変な男が張り付いていて怖いから何とかして欲しいという事なんですよ…」

「どういう事ですか!」

「それはこっちのセリフだ!

とにかく交番まで来てもらおうか」

「ちょっと待ってくださいよ、

私はただ教え子の家に家庭訪問に来ただけですよ!」

「いい加減な事を言うんじゃない、

それなら家の人がわざわざ通報してくるわけ無いだろ、

いいから来るんだ!」

結局岡嶋はそのまま交番まで連れて行かれてしまった。


交番まで連行された岡嶋はそのまま机に座らされ、

あれこれと尋問を受ける。


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