シグナル
「キミ名前は?」
「岡嶋」
「下の名前は何?」
「徹、岡嶋徹」
「じゃあ岡嶋さん、
あんたあんな所で何してたの!」
「だからさっきも言ったじゃないですか!
私は小学校の教師で、
学校に来なくなってしまった、
坂田君の家に家庭訪問に来ただけです!
名刺だって持ってますよ、ほら…」
岡嶋が名刺を見せるが、
警官の疑いの目は変わらなかった。
「本当に小学校の先生?
作ろうと思えばこんな名刺位簡単に作れるでしょ!」
未だ疑いの言葉を口にする警官に、
岡嶋は大変困り果ててしまった。