シグナル
その後パトカーに乗せようとする警官達であったが、
車に乗せられ、
この後何処に連れて行かれるのかと思うと、
再び恐怖心が沸き上がってしまった武彦は、
車に乗るまいと再び暴れ出してしまう。
この時警官達は、
加害者が少年と言う事から手錠を掛けていなかったのだが、
あまりにも激しく暴れる為、
一人の警官が手錠を取り出し、
武彦の手に手錠を掛けた。
その後嫌がる武彦をパトカーに乗せると、
富士見警察署に向かって走り出した。
警察署に向かう間も武彦は、
警官達に対し、
意味不明な事を叫び続けている。
「放して!何処へ連れていくの?
お願い殺さないで…助けて…」
警官達は意味が分からず首を傾げている。
富士見署に着くと、
取調室に連れて行かれ、
身元確認及び事情聴取が行われる。