シグナル
「まさかと思うが、
念の為検査しておこうか…
それはそうと、
とにかく彼の身元をハッキリさせることが先決だ!
何か所持品はないのか?
身元の手がかりになる様な物は…」
「調べたんですが、
何も持っていなくて…」
「仕方ない…
役所の防災無線を使おう、
補導ではなく保護した事にするんだ、
名前は出すなよ、
連絡があった人のみ、
名前を伝えるんだ、
服装や身体的特徴を細かく伝えれば、
身内の方なら気付いてくれるだろう…
下手すりゃ一生に関わる問題だからな…」
「分かりました!
ではその様に手配いたします!」
青木が手配を終えると、
すぐに放送が流れ始めた。