シグナル
その時、
何処からか聞こえて来る声に気付いた。
それはどうやら、
防災無線によるアナウンスの声らしく、
なにやら少年を保護したと言う事を言っている様である。
不安な気持ちを拭いきれずにいる美智代は、
まさかと思いながらも耳を澄まし聞いてみると、
服装や容姿の特徴が武彦とそっくりであった為、
すかさず警察に問い合わせる事にした。
「あの…先程の放送なんですが、
もしかしたら家の子じゃないかと思って…」
「少々お待ち下さい、
担当の者と変わりますので…」
この時電話に出たのは青木であった。
「もしもしお電話変わりました!
お子さんと特徴が似ていると言う事ですが、
お子さんのお名前を伺っても宜しいでしょうか…」
「名前ですか?武彦といいます…」
「名字はなんと言うんでしょう…」
「坂田です、坂田武彦といいます…」
「では確認の為に署まで来て頂けませんか?
名前だけは応えてくれたのですが、
名字などその他の事は一切教えてくれなくて困っていたんです!」
「分かりました、とにかく伺ってみます!」
この時の美智代は明らかに戸惑っており、
この返答からも、
彼女の戸惑いが伺えるほどであった。
「ではお待ちしています!」
電話を切った後の美智代は、
あまりの事に全身が振るえ、
暫くの間その場に立ち尽くしてしまった。
何処からか聞こえて来る声に気付いた。
それはどうやら、
防災無線によるアナウンスの声らしく、
なにやら少年を保護したと言う事を言っている様である。
不安な気持ちを拭いきれずにいる美智代は、
まさかと思いながらも耳を澄まし聞いてみると、
服装や容姿の特徴が武彦とそっくりであった為、
すかさず警察に問い合わせる事にした。
「あの…先程の放送なんですが、
もしかしたら家の子じゃないかと思って…」
「少々お待ち下さい、
担当の者と変わりますので…」
この時電話に出たのは青木であった。
「もしもしお電話変わりました!
お子さんと特徴が似ていると言う事ですが、
お子さんのお名前を伺っても宜しいでしょうか…」
「名前ですか?武彦といいます…」
「名字はなんと言うんでしょう…」
「坂田です、坂田武彦といいます…」
「では確認の為に署まで来て頂けませんか?
名前だけは応えてくれたのですが、
名字などその他の事は一切教えてくれなくて困っていたんです!」
「分かりました、とにかく伺ってみます!」
この時の美智代は明らかに戸惑っており、
この返答からも、
彼女の戸惑いが伺えるほどであった。
「ではお待ちしています!」
電話を切った後の美智代は、
あまりの事に全身が振るえ、
暫くの間その場に立ち尽くしてしまった。