シグナル

小嶺はその夜、

武彦の診断の時の事を思い返していた。


話の内容から判断する限り、

まるで彼一人だけ異世界に居るかの様な、

そんな事が伺えた。


だが当然彼の話をそのまま信じることが出来ずにいる。


それでも彼の表情を見る限りでは、

とても嘘をついている顔ではなかった為、

悩み抜いた末に小嶺は、

催眠療法を行ってみることにした。

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