シグナル

結局ケイの勘だけに頼る事になったが、

ケイは自分の出す答えに、

皆の運命がかかってしまった事に、

プレッシャーを感じてしまい、

言葉を発する事が出来ないでいた。


その時武彦が自らの意志で口を開く。


先程初めて銃撃戦を体験し、

未だその恐怖が拭いきれない為であろう、

その声は震え、

更に足元までもが、

未だ震えが止まらないでいた。

「ケイさんお願い…

僕らを助けて!」

武彦にとって、

初めての戦闘を終えた彼だが。


普段のケイと戦闘中のケイとのあまりのギャップに驚いていた。

その言葉を聞き覚悟を決めたケイは、

「こっち…左の道を行きましょう」

そう言って左の道を指差した。


その言葉を聞いたテリーは、

迷う事無く左の道を選び先へと進む。

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