シグナル

だが暫く進んだ彼らの前に、

今度は行き先が三つに分かれる道が現れた。


その為もう一度ケイに運命を委ねる事になった彼ら。


ケイは仲間達の期待にこたえるべく、

慎重に行き先を選ぶと、

今度は右の道を指差した。


「こっちよ…右に行きましょ」

「そうか…行くぞみんな、

次は右だ!」

仲間達に声をかけたテリーは、

迷うことなく右の道へと歩き出した。


だが暫く進んだところで、

先頭を行くテリーの足元が、

突然抜け落ちてしまった。


とっさに後ろにいたラルフの服を掴むテリー。


「テリー大丈夫か!」

慌ててラルフとニックがテリーの腕を掴み、

必死に引き上げた。


引き上げられたテリーが、

落ちた穴の上からランプの明かりを照らしてみると、

その下には幾つもの竹やりが刺してあった。


それは追って来た者を落とし穴に落とし、

下の竹やりに刺さる仕組みになっている。

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