好きになった執事は殺し屋でした。
「おい。まさか夢だったと思ってんのか」
「!!?」
驚いて振り向こうとすると、みかにものすごい力でガシッと頭を固定された。
「バカだバカだとは思ってたけど・・・まさかここまでバカだとはな」
「なっ・・・!?みか!!あなたやっぱり!!」
「覚えてんだろ?俺が『殺し屋』だって」
「・・・・・・っ!!!」
夢・・・じゃなかったんだ!
「俺に命を狙われてると知ってもなお背中を向けるとは・・・アホだな」
「なっ、なによアホって!!このっ・・・二重人格!!!」
「ぶはっ、そこかよ。ま、それは否定しねえけど」
嘘だと思いたい。
あの優しくて紳士なみかが・・・・・・
・・・・・・私のこと、ずっと殺したいと思っていたなんて。