好きになった執事は殺し屋でした。
「う・・・ううっ・・・・・・」
「・・・・・・は?泣いてんの?」
「だっ、だってぇ・・・・・・」
何年片想いしてるとおもってるのよ・・・!
それなのに。
それなのに・・・こんなのって・・・・・・。
「・・・・・・殺したきゃ、殺せばいいじゃない!!ばか!!ばかばかばかぁ!!!」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・え」
するとみかはポンポン、と頭を撫でた。
「・・・・・・俺が本当に今も殺す気だったら、おまえ昨日の夜とっくに死んでんだけど」
「・・・・・・へ?」
「聞いてなかったのか?殺すつもりだったけどやめた。って言ったよな?」
・・・・・・あ、あー・・・・・・
うん。そういえばたしかに。
言ってた気がする。
「だからもう泣くなよ」