好きになった執事は殺し屋でした。




緊張して手に汗をかいてきた。



こんなに緊張するのは、十五年生きてきてはじめて・・・だ。





うぅ・・・みかの顔を見るのが怖い・・・。







「私の部屋ですか?」







するとみかは申し訳なさそうに笑った。




「散らかっていますし・・・今日はもう遅いですから、明日ゆっくりお話をお聞かせください」


「だっ・・・だめ!!今じゃなきゃだめなの!」


「・・・今ですか?そろそろ日付が変わってしまいますが・・・」



それを狙って来てるんだよっ!!


・・・とは言えず。



「と・・・とにかく、中に入れてくれない?ここじゃ寒いから」



部屋に入ってしまえばこっちのものだ、と思い寒がる演技をしてみた。


みかは優しいからきっと入れてくれるはず・・・・・・少し心が痛むけど。



「・・・少々お待ちください」



そう言うとみかはパタンと扉を閉めた。



・・・・・・あれ?え?


取り残された?


それとも部屋を片付けてくれてるのかな?


え?え??どっち???





< 7 / 45 >

この作品をシェア

pagetop