好きになった執事は殺し屋でした。
緊張して手に汗をかいてきた。
こんなに緊張するのは、十五年生きてきてはじめて・・・だ。
うぅ・・・みかの顔を見るのが怖い・・・。
「私の部屋ですか?」
するとみかは申し訳なさそうに笑った。
「散らかっていますし・・・今日はもう遅いですから、明日ゆっくりお話をお聞かせください」
「だっ・・・だめ!!今じゃなきゃだめなの!」
「・・・今ですか?そろそろ日付が変わってしまいますが・・・」
それを狙って来てるんだよっ!!
・・・とは言えず。
「と・・・とにかく、中に入れてくれない?ここじゃ寒いから」
部屋に入ってしまえばこっちのものだ、と思い寒がる演技をしてみた。
みかは優しいからきっと入れてくれるはず・・・・・・少し心が痛むけど。
「・・・少々お待ちください」
そう言うとみかはパタンと扉を閉めた。
・・・・・・あれ?え?
取り残された?
それとも部屋を片付けてくれてるのかな?
え?え??どっち???