好きになった執事は殺し屋でした。




くっそう・・・あの色男めぇ・・・・・・。


色男の使い方合ってるか分かんないけど。






しばらく悶々としていると、フワリとみかの香りがした。


・・・上着からだ。



「・・・みかぁ・・・・・・」



袖に顔を埋めるとみかに包まれてるような気持ちになる。


ドキドキしちゃう・・・。




私はこんなに好きなのに!




ううぅ・・・・・・




ああ、なんだか、おちつく・・・・・・




ねむ・・・い・・・・・・・・・・・・










「・・・・・・あっ!!忘れてた!!」







ベッドから飛び起きクローゼットの中の引き出しを開け、一枚のピンクの封筒を取り出した。



これは私が昨日の夜書いた手紙だ。



・・・二時間かけてみかへの想いを綴った。



だから今日は少し寝不足だったのだ。




「やっぱりまだ・・・諦めたくない!」




ここまでしたんだもん!!


作戦は終わってない!


まだ遅くないはずだーー!!




・・・ハッ!!




「今何時!!?」




バッと時計を見ると、十二時まで残り一分を切っていた。




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