たまにはいいじゃないですか蒼井くん。【完】
________________
作戦1は失敗でした...。
あーん、蒼井くん、全然恥ずかしそうでもなかったし、
むしろ私が恥ずかしかったし
わたしの反応をみて蒼井くんがおもしろがってたような気がする...。
いやでも、気を取り直して
作戦2はお風呂作戦!
「ねえねえ蒼井くん。お風呂はいってきてもいいかな?」
お風呂っていうワードでちょっとドキッとするはず...。
「いいよ。お風呂ためる?」
わたしの予想をまたもや裏切って、蒼井くんはさらっという。
「や、シャワーだけでいいよ。
服、貸してもらってもいい? あと、服いれるための袋ももらっていいかな?」
蒼井くんは手ごわい。それはわかっている。
だからこそまだ終わりじゃない。
むしろこれからが本番!!
「うん。じゃああとでわたすね。」
そういう蒼井くんに向かって大本命を投げつける。
「うん、ありがとう。ねえねえ蒼井くん。」
なにもしらずにいつも通りに返事する蒼井くん。
「なに?」
「一緒にお風呂はいろうよ。」
いうのはちょっとっていうかかなり恥ずかしいけど、
ここで照れると私が優位でなくなるので、恥ずかしさは見せない。
さすがにこれには蒼井くんも...
「うん。いいよ。」
「だよね~。お風呂行ってくるね...って、え!?」
っえ!?!?!?!
え...?今、蒼井くん、なんていった...?
「だから、いいよ。一緒に入りたいんでしょ?
一緒にはいろ」
ニヤニヤどころではなく、ニコニコしていう蒼井くん。
ちょっとまってどころの話じゃない...
「え、い、いや、あれは冗談だから。」
慌てて私がそう弁解すると、
「え、冗談なの?
俺は別にいいけど?」