たまにはいいじゃないですか蒼井くん。【完】
そう私がいうと蒼井くんは
「ふーん...じゃあいいけど?」
なんていって、ベッドからたちあがり、わたしの方に近づいてくる。
「え、あの、蒼井くん...?」
突然のことに、頭の思考回路が働かない。
なんて思っている間にも蒼井くんはどんどん近づいてくる。
蒼井くんが近づいてくるにつれ、私も後ずさる。
だが、トンと、壁がが背中にぶつかる。
もう逃げ場がない私をみて、蒼井くんはにこっとしながら、いう。
「桃花。
桃花が誘ったんだからね。」
「え、ま、まって。
私誘ってなんか」
私の言葉を遮って、蒼井くんはわたしにキスをした。
「んっ...」
初めは触れるだけのキスだったのが、どんどん激しくなる。
息ができなくなるほどに。
ギブ!ギブだよ蒼井くん!といういみをこめて蒼井くんの背中をたたく。
が、それでも蒼井くんは止めてくれない。
一回唇が離されたと思っても、また、かみつくように、キスをする。
そんなキスを何回もした。
ようやくキスがおわり、解放されると、
体力のないわたしはへろへろになっていて、蒼井くんにひょい、とお姫様抱っこをされ、ベッドまで運ばれた。