すれ違う未来
それから2ケ月程経って、久々に渚と飲んでいる。
「せいちゃん結婚するんだ?」
渚も私と同じ様に清二兄さんを せいちゃん と呼ぶ。
「うん。 綺麗な人でね、優しくて、私の事も可愛がってくれる人だから、お姉さんになってくれるの、凄く嬉しいんだ!」
「そっか、そっか、おめでた続きだね?」
「え? おめでた続き? せいちゃんの結婚以外に何かおめでたいことあった?」
兄は子供ができた訳では無いけど・・・?
「何 とぼけてんの? 三都だってプロポーズされたんじゃないの?」
その言葉に私は一瞬何も考えられなくなった。
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