すれ違う未来
渚と一緒に飲んでいる時、偶然　渚の同僚の彼がお友達と二人で店に入ってきた。
そのまま一緒に飲もうとなったのが彼との出会いだった。
渚は彼のことを褒めてはいたけれど、自分は同じ職場で彼氏を作る気は無い。と言い切っていた。
そして、彼のお友達とお付き合いを始めた。
渚と彼のお友達は今でも付き合い続けている。
・・・だから、なんだか渚に彼への不信感や疑惑を相談することはできなかった。
彼は渚の同僚であり、渚の彼の親友なのだ。
彼の評判を落とすかもしれない。と思うと言えない。

結局、不信感や疑惑を話すことなく、理由も無く別れたなんて信じてもらえないと思い、別れたことすら渚に言えずにいた。

私が言わなくても、彼から渚に伝えてくれるかもしれないという気持ちがなかった訳じゃないけれど・・・。

でも、彼も私と別れた事を渚に言っていないんだ。
・・・私では無い女性と結婚する時、同僚の渚にはすぐに知られることだから、わざわざ別れただなんて報告を言わないだけなの？
< 34 / 101 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop