すれ違う未来
金曜日の夜。
なんの予定もない私。
会社では後輩達に、
「三都さんは合コンなんて出てくれませんよね？」
「急に都合悪くなった子が居て・・・」
「人数合わなくて困ってるんですけど・・・彼氏さんに怒られますよね？」
「ああ。どうしよう。　あと1人誰か参加してくれそうな人いませんか？」
なんて声をかけられたのに、「私、参加しようか？」とは言えなかった。
彼氏と別れていることも言っていないし・・・。
私はプライベートな事を、そんなに話す方では無い。
彼氏が居るというのも、だいぶ前に合コンに誘われて断ったら、
「彼氏が居ないならいいじゃないですか？　今日だけお願いします！　参加してください！」
と頼まれたから、正直に、
「彼氏が居るから、無理なの。　ごめんね？」
と答えた、それで後輩は私に彼氏が居ることを知ることになっただけ。

まだ、彼へ未練がある私は新たな出会いなんて受け入れることはできない。と自覚している。

とぼとぼと家へ向かう。
一人の週末を虚しいな・・・と思ってしまう。
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