永遠のキミに恋をする。
翌日。


「あ…」


登校して、教室に向かう途中にあるボードに、昨日作成したポップが掲示してあった。

…先生、掲示しないって言ってたのに。

ポップには、本の題名、内容、読んだ感想、そして作成者の名前が書いてある。

ていうか、文芸部のコーナーなんてあったかな…。
他の生徒がこれ見たら、『この学校に文芸部ってあったの!?』って思うだろうな。

…進学、もしくは、就職のために、部活って言っているけれど。


「結局、部員は私1人だし、部活って実感がないのよね…」


ひとりは、寂しい。

そう思うことが、無いとは言わない。
だけど、私はこうでなくちゃいけない。

誰かに…私が、関わった人に、もうあんな思いをさせてはいけない。私も、したくない。

そう誓ったあの日を、私は忘れちゃいけないから。
責任をもって、過去の失敗を繰り返すことがないように。

だからーー…

もう、寂しいなんて、思ったら駄目。


私は、そんなことを考えない、強い人に、なりたい。





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