【完】Angel Heart
休み時間。
実楽に声を掛けようとして席を立ったら、先を越された。
しかも、相手は実楽に好意アリアリの奴。
「バーカ。実楽はほんとトロいよなー!」
「何をー!?」
なんで、そんなにくっ付く必要があるんだよ?
ていうか、勝手に肩に手とか乗せてんな。
更に言わせてもらうと…。
「実楽…」
「あ。湊…」
オレ以外に、笑顔なんて見せんなよ。
「こないだのプリントなら、オレと一緒に提出してたでしょ?忘れたの?」
「はっ!そうだっけ!ちょっとあんた!焦らせるようなこと言わないでよね!湊の方があんたよりも百万倍信用できるんだから!」