【完】Angel Heart
「いいの?あの子」
「ん?あぁ。話は終ったからね」
「…まぁた、告白断ったの?これで何回目?この女の敵め!」
なーんて、思ってもない言葉が口を滑っていく。
そうじゃないでしょーが!
と、心の中で突っ込んでみるけど、一度口に出た言葉は元には戻らない。
「んー。別に、敵を作ってる訳じゃないよ?ただ、話を聞いてあげてただけだしね」
こんがらがった私の心を知ってか知らずか…多分知らないだろうけど。
湊はにっこりと微笑んであたしの顔を覗き込んだ。