【完】Angel Heart
相変わらず、湊が告白されることは多くて。
ヤキモチ焼いたり、拗ねたり忙しい毎日だけど。
そんなことをしてる間に、二人の仲が発展するわけもなく。
どうしたらいいか、分からなくなって。
「なーんか、二人の間にあったでしょー?」
そうにんまりしてくるひなのちゃんに。全てを打ち明けた。
「ほうほう。湊くん漸く動いたかー。で?実楽はどーすんの?」
「…どーするもなにも、どうしたらいいのか、皆目検討もツキマセン…」
「はー。バカだね。ほんと。ここは素直に『YES』でしょーが。何をそんなに躊躇ってんのかは知らないけど、湊くんの気持ち少しは考えて信用してあげなよね?」
「うー…」
あたしは、小さく唸って机に突っ伏す。
視界にはクラスの男子と談笑している湊の姿。