【完】Angel Heart
そんなオーラを無視した声が後ろから響く。
「おーい!実楽ー!サッカー観に来いよ!」
「はぁ?なんでよ?」
「いいから、いいから」
と、声を掛けて来て。
あたしの背中に手を回そうとするクラスの男子に、嫌気がさす。
今、そういう気分じゃないってば!
「ごめん。帰る」
「マジか。そりゃねーよ。お前が来てくれたら、絶対勝つのに」
「なんでよ?」
「そりゃあ、俺はお前のことが…」