[完]全力恋奏~音に乗せて~
「しずくっ!?あんた何してっ!……」
「優梨華ちゃん、紅ちゃん、ごめんね?」
すると、紅ちゃんは何で謝んのって、辛そうな顔をしていた
その顔にさせたのは、きっと私だよね?
「優梨華ちゃん…紅ちゃんの言ってる事は本当だよ?花火大会…紅ちゃんと飯倉くんと、私と…新村くんで行ったの」
「……っえ?…新村って……柊羽と?」
こくん、と頷くと、そっかと頭を下げた
「ごめん。こんなの私らしくない。」
「優梨華ちゃん…少し話せないかな?」
わかる気がするから…優梨華ちゃんの気持ちも
だから、二人で話したいと思った
「紅ちゃん、部活だよね?」
「でも……」
「大丈夫だから、ね?頑張って!」
手を振ると、バツの悪そうな顔をして、その場から去った
職員室へ行って、先生に部活のことで話し合いをしたいということで今日はいけないと言った
二人で向かったのは、体育館の裏
相変わらず、体育館からはバスケ部の音が聞こえる
……