[完]全力恋奏~音に乗せて~
「……優生は、来んなって…」
「新村くんは、それで後悔しない?」
明らかに動揺しているのがわかった
「……」
「私は後悔する…大切な人だからっ」
もう泣きそうで涙が出そうで…けれど、今は泣く時じゃあないから、必死に堪える
「……後悔するに決まってるよ。だって…俺にとっても親友で兄貴みたいなものだから」
新村くんも泣きたかったと思う
「……でも私…実行委員で…」
「今日だけ代理を頼もう」
そこで、紅ちゃんに何とか代理をお願いして、病院へ向かった