[完]全力恋奏~音に乗せて~

優生先輩、あなたは沢山のことを私に教えてくれました

たくさんのものを私に与えてくれました…

一緒に練習していたことも

命懸けで助けてくれたことも……


「優生先輩っ!」


この日が来なければいいと、あの日からどれだけ思ったことか


「優生先輩っ!分かりますかっ?!しずくです!その、むらっ……しずくっで……」


目を開けてください


まだ、伝えてないことが沢山ありすぎます


「まだまだ、っ……つたえて……ないっ……せん、ぱ…いっ」


嗚咽が邪魔をしてうまく話せない


「優生っ!俺らを置いて逝くなって!なぁっ!……ゆう、き」


先輩と過ごした日々が、駆け巡る


笑っている先輩

悔しそうな先輩

悲しい顔をした先輩

嬉しそうな先輩

切なさそうな先輩

……泣いている、先輩


大好きです…尊敬しています


たくさん、傷つけてしまいました


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