[完]全力恋奏~音に乗せて~
12月20日
街中はクリスマスモード……なのに、私たちはクリスマスについて何も話してません
「新村くん……」
「ん?」
登校する時聞いてみようかと思っても、勇気が出なくて…
「いや、何でもない」
そう言うと、私の手を取って、新村くんのポケットに入れた
「寒いかなって」
クリスマスどうするの?って…
教室に行っても、ついつい落ち込んでしまう
「クリスマス?」
「紅ちゃん」
「どうしたらいいかなぁ?」
すると、うーんと悩んで考えてくれた
「……いっそのこと、私と遊ばない?」
その意味ありげな微笑みに、私は頷いた