[完]全力恋奏~音に乗せて~
「……しずく…」
新村くんは、目を見開いてほっぺに手を当ててわたしをみていた
「……い、いこ!」
急いで新村くんの手を掴んで、中へ入った
「しずく……待って?」
途中で逆の手で私の手を掴んで止まる
恐る恐る振り向くと、照れた顔の新村くんがいた
顔がまた赤くなっていくのがわかる
「……」
「しずく…ありがとな?」
「…ありがとなんて……そんな」
「よし!いこ!」
いつまでも真っ赤な私のがうつったのか、新村くんも耳まで赤かった