[完]全力恋奏~音に乗せて~

「……しずく…」

新村くんは、目を見開いてほっぺに手を当ててわたしをみていた

「……い、いこ!」

急いで新村くんの手を掴んで、中へ入った

「しずく……待って?」

途中で逆の手で私の手を掴んで止まる

恐る恐る振り向くと、照れた顔の新村くんがいた

顔がまた赤くなっていくのがわかる

「……」

「しずく…ありがとな?」

「…ありがとなんて……そんな」

「よし!いこ!」

いつまでも真っ赤な私のがうつったのか、新村くんも耳まで赤かった

< 161 / 246 >

この作品をシェア

pagetop