[完]全力恋奏~音に乗せて~

キミ



♪♩♬〜♪〜



「よっ!」


ひゅっ……「!?」


今日は特別に空き教室を借りてソロの練習をしてた


そうしたら、突然新村くんが現れて…


今に至ります


「にっ!新村くん?!」


「ごめん、ビックリさせた?」


必死に頭を横に振る


……確かにすごくびっくりしたけど…それよりも嬉しかった


でも、なんでここに?


すると、新村くんは私の心を読み取るように言った


「しずくの音がした」


「…え?」


私の、音?


「音楽とか詳しくないからよくわかんないけどさ、しずくのフルートの音はなんかわかる」


そん、な…他の人とたいそう変わらない


経験者でもわかる人の方が少ないのに…それなのに、キミは私の音がわかるの?

< 18 / 246 >

この作品をシェア

pagetop