[完]全力恋奏~音に乗せて~
そんな話をしているうちに、柊羽のビーフオムライスと、私のハンバーグがやって来た
「美味しそーう!」
「だろ?俺の自慢の料理だかんな!」
「へへ、ありがとうございます!」
そう言ったら、何だか深弦さんの顔が赤くなった
「深弦さん?」
「柊羽……ヤバいって」
「深弦。」
ギロりと睨む柊羽に、苦笑いしてカウンターに戻る深弦さん
そして、ハンバーグを食べる……
「んー!おいひぃー!」
思わず叫んでしまうくらいとにかく美味しい!
「今まで食べた中で一番かも」
「褒めすぎだな、彼女ちゃん」
謙遜しているけれど、凄く嬉しいのが伝わってくる
でも自分の料理を褒められて嬉しくない人なんていないよね
すると、目の前にビーフオムライスののった、柊羽のスプーンが運ばれてきた
「あーん」
なっ!何してるんですか!?柊羽くん!
「は、恥ずかしいって!」
けれど、食べろと言うように見てるから、パクリ
「おいひぃ!」
だろ?とにやりと笑う柊羽が、すごくカッコイイ…