[完]全力恋奏~音に乗せて~
「なぁ?」
「ん?」
「俺達もさ、すぐに卒業なのかな」
突然そんなことを話し始めた
「どうしたの?急に」
「この間入学したと思ったら、もう3年生だ」
確かに、入学して、柊羽に恋をして気がついたら、もう3年生で
……「柊羽を好きになってから2年が経つんだ」
思わず言葉に出てしまった
「へ?」
「え、や、あの、ね?うん(苦笑)」
「2年って……ずっとだったの?!」
うん、と頷くと、マジかよ……と髪の毛をクシャッとした
「どうしたの?」
「や、俺らさ、ずっと両想いだったってことじゃん」
と、いうことは……
「え!?柊羽も!?」
「そうだよ」
いわゆる、私たちは“両片想い”だったらしいです……