[完]全力恋奏~音に乗せて~
「しずく先輩!」
「どうしたの?」
「あたし、フルート、したいんです!」
1年生の新入部員の子が言い出したこと。
「しずく先輩のフルートみたいに素敵な音を奏でたいんです」
それは男女関係なくかなりの子がそう言ってくれた
でも……
「決めるのは先生だから…頑張って?」
「はい!」
「もし、フルートでなくても、ほかの楽器でも頑張ってくれる?」
「もちろんです!」
「ありがとう」
今年の部員希望が多くて全員が出られる訳では無い
だから、楽器が決まっている1年生の子が一緒に出るという感じ
「優梨華!私、自主練してくる!」
わかったぁ!と陽気な返事を聞いてから、あの場所へと向かう
ダムダム、パサッ_______________
「ナイッシュー!」
体育館に響くボールの音
そして、
「お前1年のくせに上手いなぁ!」
大好きな声
どうやら、とても上手でイケメンな子が入ったらしい