[完]全力恋奏~音に乗せて~
一年前と同じく、私はここで自主練をする
ひゅ、……〜♪〜♬〜〜♪♭〜#〜
「ねぇ、」
ひゅ、……
「綺麗な音だね、フルート」
一年前、練習をしていたら声を掛けてくれた
「……」
それが、全ての始まりだった
「邪魔したね、ごめん」
キラキラのあなたが、私を見つけてくれた
「ばーか」
「懐かしいだろ?」
「うん」
「10分休憩なんだ」
「そっか」
“吹かないの?フルート”
“しずくの音がして”
“気をつけて帰るんだよ”