[完]全力恋奏~音に乗せて~


……



「しゅ、柊羽…」


柊羽の顔を見ると、私の目をじっと真剣な目で見ていた




「柊羽……っ?」


ドキドキ胸が高鳴って、鼓動が速い



「なぁ、しばらくさ、キスしてねぇよな?」



私の頬に手を添えて、ジリジリ近づいてくる



言ってることはバカじゃないのって思うことなのに、何故かドキドキしていた




「そ、そんなことなっ……」



最後まで言い終わる前に、唇を柊羽のそれで塞がれた



「んっ…」



「なあ、しずくさ、煽ってんの?」



柊羽の言っている意味がわからなくて、ドキドキしすぎて麻痺した脳を必死に動かす



< 229 / 246 >

この作品をシェア

pagetop