[完]全力恋奏~音に乗せて~
「その顔も、声も、全部煽ってるようにしか見えねぇんだけど?」
「んなっ…んんっ!」
寒さで冷えた唇が、少しずつ暖まっていくのがわかる
ほとんど何も考えられなくなっている時、
「ちゅっ、……んぁっ…んん?!」
唇の間から、柊羽の舌が入ってきて、私の舌を探すように口の中を掻き乱す
どうしたらいいか分からなくて、必死に応えようとしていた
「同じようにして……はっ…舌、出して」
言われたままにすると、柊羽の舌と私の舌が絡み合う
恥ずかしさよりも、応えることに必死で
けれど、初めてのことに頭がクラクラしていた